01結論(数字の要点)
最初に明示します。独学とスクール卒業を比較した実務立ち上がりのデータは、WEBMARKS社内に存在しません。WEBMARKSはスクール卒業生の進路を追跡する仕組みを持っていますが、独学で学んでいる人を対象にした追跡調査は行っていないためです。そのため本記事では、対照データの無い比較を試みるのではなく、スクール卒業生側の実績データのみを扱います。
WEBMARKSスクール卒業生については、卒業後の実務到達に関わるいくつかの集計データがあります。キャリア実現率は93%です。対象は2023年卒業生200名で、転職成功または月10万円以上の案件獲得のいずれかを達成した割合です。この数字は「卒業生のうち何割が一定の実務的な結果に到達したか」を示すものであり、到達までにかかった具体的な期間を示すものではありません。
転職サポートを継続的に受けた方の内定率は90.9%です。対象は2025年に活動を完了した約50名です。これらの数字は、あくまでWEBMARKSスクールを卒業した人の集計であり、独学で学んだ人の集計と比較したものではありません。数字だけを見て「スクールなら9割が成功する」と単純化して受け取らないよう、対象と条件をあわせて読んでください。
02データの取得方法・対象範囲
本記事で扱う数字は、すべて 03_定量実績.md(WEBMARKS社内の実績集計)に記録された値を、改変せずに引用しています。集計は卒業生からの報告にもとづくものであり、全卒業生を網羅した調査ではありません。報告をしなかった卒業生の状況は、この集計には含まれていません。
対象範囲は指標ごとに異なります。キャリア実現率と月収30万円以上の達成率は、2023年卒業生200名のうち、卒業後3ヶ月以上経過した時点の集計です。内定率は、2025年に活動を完了した約50名が対象です。案件獲得に関する集計は、2020年〜2025年という幅広い期間のデータを合算しています。
「卒業後3ヶ月以上経過した時点」という基準が、この記事で確認できる唯一の時間軸の手がかりです。卒業から1週間後、1年後といった、より細かい期間ごとの立ち上がり速度を示すデータは社内にありません。
案件獲得に関する集計(2案件以上の獲得率・平均時給・在宅ワーク対応率)は、2020年から2025年という6年分のデータをまとめて扱っています。年ごとの傾向や、卒業直後と数年後での違いを見分けられる形にはなっていません。時期による変化を知りたい場合、現時点ではこの集計だけでは判断できないことも、あわせて理解しておく必要があります。
03実額データ(表・図解)
WEBMARKSスクール卒業生に関する集計データを、対象・期間とあわせて整理すると、次のようになります。
| 指標 | 数値 | 対象母数 | 対象期間 |
|---|---|---|---|
| キャリア実現率 | 93% | 200名 | 2023年卒業生、卒業後3ヶ月以上経過時点 |
| 転職サポート内定率 | 90.9% | 約50名 | 2025年に活動完了 |
| 月収30万円以上の達成率 | 過半数 | 200名 | 2023年卒業後3ヶ月以上経過時点 |
| 2案件以上の獲得率 | 70%以上 | 集計対象全体 | 2020年〜2025年 |
| 副業案件の平均時給 | 2,207円 | 14件 | 2020年〜2025年、時給が判明している事例のみ |
| 在宅ワーク対応の案件獲得率 | 81.5% | 38件中31件 | 2020年〜2025年 |
副業案件の平均時給は、時給が具体的な数値で分かっている14件だけの平均です。母数が小さいため、この数字をWEBMARKSスクール卒業生全体の相場として扱うことはできません。時給が判明していない案件については、この集計に含まれていない点にも注意してください。
04数字の背景・注意点(母集団・集計条件)
これらの集計には、共通する限界があります。1つ目は、報告があった卒業生のみを対象にした集計だという点です。転職や案件獲得を報告していない卒業生の状況は、この集計に反映されていません。報告をする卒業生には、結果が出やすかった人が偏って含まれている可能性も否定できません。
2つ目は、月収ベースの数字を「実績」と言い切れない点です。月収30万円という水準は、その月の実態であり、12ヶ月にわたって案件が継続する保証はありません。WEBMARKS社内でも、月収ベースの数字は「実績」ではなく「規模感」として扱う方針を取っています。この方針は本記事に限らず、WEBMARKSが公表するすべての月収関連データに共通しています。
3つ目は、独学者側の対照データが存在しない理由です。WEBMARKSはスクール卒業生の進路を追跡する仕組みを持っていますが、独学で学んでいる人を対象にした追跡調査は行っていません。そのため、「独学のほうが早い」「スクールのほうが早い」といった比較そのものが、現時点では検証できない主張になります。
4つ目は、平均時給2,207円という数字の扱い方です。この数字は、時給が具体的に判明している14件だけの平均であり、副業案件全体の相場を示すものではありません。母数が小さい数字を扱うときは、その限界を先に明かしたうえで参考程度にとどめる必要があります。
05この数字をどう判断に使うか
これらの数字は、WEBMARKSスクールを卒業した人が、卒業後どの程度の期間でどのような実務的な結果に至ったかの目安として使えます。自分がスクールでの学習を検討する際、到達点のイメージを持つ材料になります。
一方で、この数字を「独学よりスクールのほうが早い」という比較の根拠として使うことはできません。繰り返しになりますが、独学者側の対照データが存在しないためです。学び方そのものをどう選ぶかは、データの比較ではなく、自分の自走力や時間の裁量から判断する必要があります。判断基準は『Webマーケターは独学と学校どちらか、5つの判断基準で決める』で整理しています。
データが無い論点について、SNSや口コミの体感的な意見で判断を埋めたくなる場面もあります。ただし、体感的な意見は母数や条件が分からないことが多く、本記事のデータと同じ扱いはできません。判断材料が不足している論点は、不足していると認識したうえで、他の判断軸(費用・時間の裁量・相談先の有無など)を優先することをおすすめします。
進路そのものの比較でも、同様にキャリア実現率93%というデータが使われています。詳しくは『副業・転職・独立、Webマーケターの3つの進路を比較する判断基準』を参照してください。年齢別のデータについても、同じように「分かっていること」と「分かっていないこと」を分けて示した記事があります。詳しくは『Webマーケター未経験者の年齢別データ、社内集計で分かる範囲と限界』で扱っています。
独学で実績を積み上げる具体的な方法については、『独学で作る練習案件、Webマーケターの模擬案件の作り方』で扱っています。データによる比較ができない以上、自分の状況に合わせて実際に手を動かしてみることが、もっとも確実な判断材料になります。
06FAQ
独学者はどれくらいの期間で実務レベルに到達しますか
WEBMARKS社内に、独学者を対象にした追跡データはありません。この記事で示しているのは、あくまでWEBMARKSスクール卒業生側の集計です。
この数字はどの卒業生にも当てはまりますか
当てはまるとは限りません。集計は報告があった卒業生のみを対象にしており、報告をしていない卒業生の状況は反映されていません。個人差も大きく、全員が同じ結果になるわけではありません。
月収30万円以上という数字は「実績」と言えますか
言い切れません。月収ベースの数字は、その月の一時点の状況であり、12ヶ月にわたって案件が継続する保証はありません。WEBMARKS社内でも「実績」ではなく「規模感」として扱っています。
在宅ワーク対応の案件獲得率81.5%は、どんな仕事内容ですか
集計は「フルリモート」「リモート可」という条件に該当するかどうかだけを見ており、具体的な業務内容までは区分していません。職種や業務の詳細は、この集計からは分かりません。
今後、独学者側のデータが公開される予定はありますか
本記事の執筆時点では未定です。独学者を対象にした追跡調査の仕組みが整った場合は、本記事を更新して比較データを追加する可能性があります。
なぜ独学者側のデータと比較されていないのですか
独学者側の対照データが社内に無いためです。WEBMARKSはスクール卒業生の進路を追跡する仕組みを持っていますが、独学で学んでいる人を対象にした追跡調査は行っていません。そのため本記事は、スクール卒業生側の実績データのみを扱っています。
あわせて、中核データである2023年卒業生200名の集計は、現時点で社内が参照できる最新の集計です。より新しい卒業生コホートの追跡データが整い次第、本記事を更新する可能性があります。
スクール卒業生のデータだけでも参考にする価値はありますか
あります。少なくとも、スクールという学び方を選んだ場合にどのような実務的な結果に至った人がいるかという目安にはなります。ただし、これは独学を選んだ場合と比べて優れているという意味ではない点に注意してください。