学習は始めた。けれど「案件を取る」という一歩が、どうしても遠く感じる。
副業の最初の壁は、実は案件の有無ではありません。時間の作り方と、会社の規定と、入口の選び方という、案件に応募する前の部分でつまずいている方が多いように思います。
この記事では、初案件までの道のりを5つの段階に分けます。いま自分がどこにいるかを確かめてから、必要な段階だけ読み進めてください。
こんなふうに調べていませんか
- 学習は進めているが、案件に応募する一歩が踏み出せない
- 「Webマーケター 副業 初案件」で調べたが、案件サイトの紹介ばかりだった
- 会社に知られないか、開業届が要るのかが気になって動けない
この記事を読み終えたときに手に入るもの
- 初案件までの道のりを5段階に分けて、今どこにいるか言えるようになります
- 会社の規定と開業届の確認事項を、着手前に整理できるようになります
- 発注側の判断軸を踏まえて、提案の書き方を変えられるようになります
結論30秒でわかる、この記事の結論
- 順番は、時間の確保 → 会社規定の確認 → 入口選び → 提案と受注 → 納品後の動き。
- 発注側が見ているのは経歴の長さではなく、実績の見せ方とやり取りの速さです。
- 初案件はゴールではありません。1件目を丁寧にこなすことが2件目につながります。
この記事では、これから副業を始めたい七海さんと、すでに案件を回している明石さん、答える側の鈴木さんの会話をはさみながら進めます。
01Webマーケターの副業で、初案件までは何段階あるんですか?
七海さん副業を始めたいんですが、まず案件サイトに登録すればいいんでしょうか。
鈴木さん登録は3番目です。その前に時間の確保と、会社の規定の確認があります。ここを飛ばすと、応募したあとで「そもそも受けられなかった」となることがあるんですよ。
副業でWebマーケターとして案件を獲得するまでの流れは、大きく5つの段階に分けられます。段階1は時間の確保、段階2は会社規定の確認、段階3は案件の入口選びと最低限の環境整備、段階4は提案から受注まで、段階5は納品後に次の案件へつなげる動きです。
在職しながらの副業のため、進み方には個人差が大きく、特定の週数や月数を一律に示すことはしません。学習と実務を並行して進める方もいれば、基礎を固めてから動き出す方もいます。共通しているのは、どの段階にも関門があり、飛ばして次に進むと後で手戻りが起きやすいという点です。
5段階のうち、段階1と段階2は主に「本業とどう両立するか」という自分側の準備です。段階3から段階5は案件そのものに関わる動きで、実際に発注側とやり取りが始まります。どちらか一方だけを固めても初案件にはたどり着けません。
WEBMARKSの卒業生実績データでは、卒業直後に3件以上の案件を獲得した方が多数報告されています(2020年〜2025年)。さらに、案件獲得者の70%以上が2案件以上を獲得しています(2020年〜2025年の案件獲得データを集計)。初案件をゴールではなく通過点として捉えている方が一定数いるということです。
この章のまとめ
5段階に関門があります。飛ばして進むと、後から戻ることになります。
02副業のWebマーケターは、どこから時間を作るんですか?
副業を始める前に最初につまずくのは、案件の有無ではなく時間の作り方です。本業がある状態で新しい実務を始めるには、平日の隙間時間や休日の使い方を具体的に決める必要があります。
時間の作り方には典型的なパターンがあります。平日の早朝や夜に時間を確保する方、通勤時間を学習にあてる方、休日にまとめて実務の時間を取る方などです。どのパターンが合うかは生活スタイル次第なので、まず1週間試してから微調整する進め方が現実的です。
多くの方は、最初のうちを学習に、そこから徐々に実務の比率を上げていく形を取ります。
この段階でやることは3つです。1週間に確保できる時間を洗い出すこと、学習と実務のどちらに重点を置くかを仮決めすること、その配分を定期的に見直すことです。完璧な計画を立てることより、まず動き出して調整する姿勢のほうが、初案件までの距離を縮めます。
この章のまとめ
時間は「余ったら使う」ものではなく、先に取り分けておくものです。
03Webマーケターの副業は、会社の規定をどこまで確認するんですか?
七海さん就業規則を見るのが、正直こわいです。禁止と書いてあったらどうしようと思ってしまって。
鈴木さん見ないまま進むほうが危ないんですよ。書いてある内容によって取れる選択肢が変わるだけで、見た瞬間に何かが決まるわけではありません。まず条文を確かめるところからです。
時間の見通しが立ったら、次に確認すべきは会社の就業規則です。副業が許可制なのか届出制なのか、禁止されているのかは会社によって扱いが異なります。副業・兼業に関する国の考え方は厚生労働省が公式サイトで公開しています(参考:厚生労働省公式サイト)。
会社に副業を伝えるかどうかも悩みどころです。届出制であれば伝える必要がありますが、禁止でも許可制でもない場合は、伝えるかどうかを自分で判断する場面が出てきます。判断に迷う場合ほど、規則の条文を確認したうえで動くほうが、後からのトラブルを避けやすくなります。
あわせて検討したいのが、個人事業の開業届を出すタイミングです。開業届は必須ではありませんが、屋号での請求や青色申告のメリットを考えると、早い段階で検討しておく意味があります。開業手続きの詳細は国税庁が公式サイトで案内しています(参考:国税庁公式サイト)。
確定申告についても、この段階で存在だけは知っておくと安心です。副業の所得が一定額を超えると申告が必要になるのが一般的な考え方ですが、金額の基準や具体的な手続きは、お金と契約を扱う記事でまとめて解説します。開業届と確定申告は別の手続きだという点だけ押さえてください。
この段階の判断は、勤務先の規定や税務上の取り扱いによって個別に変わる部分が大きく、本記事では一律の結論を示しません。判断に迷う場合は、就業規則の担当部署や税理士など専門家に直接確認することをおすすめします。
この章のまとめ
規定の確認は、動き出す前に済ませておく作業です。応募してからでは遅くなります。
04副業Webマーケターの初案件は、どの入口から探すんですか?
会社の規定を確認したら、いよいよ案件を探す段階に入ります。入口は大きく3つに分かれます。クラウドソーシングサイトを使う方法、SNSや自分のポートフォリオから直接応募・提案する方法、知人や紹介・エージェント経由で紹介を受ける方法です。
クラウドソーシングは案件数が多く、実績がまだ無くても小さい案件から挑戦しやすい入口です。一方で、直接応募や紹介経由は単価が交渉しやすく、次の案件にもつながりやすい傾向があります。どの入口を最初に選ぶかより、複数の入口を並行して試すほうが、初案件までの時間を短縮しやすくなります。
卒業生の案件獲得実績を見ると、在宅で完結できる案件は珍しくありません。フルリモート・リモート可の該当率は81.5%です(2020年〜2025年)。母数は大きくない集計のため、比率そのものより「在宅の案件が選べる」という程度に読んでください。
最初から大きな案件を狙う必要はありません。小さな案件を着実にこなして実績を作るほうが、次の提案の説得力が増します。1件目の規模よりも、期日と品質を守りきれるかどうかのほうが、その後の案件獲得に影響します。
この章のまとめ
入口は選ぶより、並行して試すものです。1件目の規模は小さくて構いません。
05副業を始める前に、Webマーケターは何をそろえるんですか?
案件を探すのと並行して、最低限の環境も整えておく必要があります。具体的には、簡単な自己紹介資料、見積もりや請求のひな形、稼働時間を記録する方法の3つです。これらは高価なツールでなくても、無料で使えるサービスで十分に整います。
自己紹介資料は、経歴を並べるものではなく「何ができて、どう進めるか」が分かるものにしてください。応募のたびに書き直す手間が減り、提案の質も安定します。
稼働時間の記録は、後から単価を考えるときの土台になります。1件目のうちから記録しておくと、2件目の見積もりを自分の実績にもとづいて出せるようになります。
この章のまとめ
そろえるのは道具ではなく、次の提案を早く出せる状態です。
06発注側は、副業のWebマーケターの何を見て決めるんですか?
明石さん私も外部の方にお願いする側になることがありますが、正直、経歴の長さはあまり見ていません。
鈴木さんそうですよね。見ているのは「最初の1週間で何をしてくれるか」が分かるかどうかなんです。あとは返信の速さ。実績が少なくても、この2つで選ばれることは普通にあります。
案件に応募・提案する段階では、経歴の長さよりも、今どれだけ具体的に成果や進め方を示せるかが見られています。実務経験がまだ浅い方ほど、抽象的な自己PRより、想定する進め方や過去に作った成果物を具体的に見せるほうが反応が良くなる傾向があります。
提案文を書くときは、自分ができることを羅列するより、相手の募集文に書かれている悩みに対して、どう動くつもりかを短く示すほうが伝わりやすくなります。長い自己紹介より、最初の1週間で何をするかが分かる提案のほうが、発注側は判断しやすくなります。
もう一つ発注側が重視しているのが、やり取りの速さと丁寧さです。提案後の連絡や質問への返信が遅いと、実績があっても比較検討の対象から外れやすくなります。逆に、実績が少なくてもレスポンスが速く要点を押さえたやり取りができると、初回の案件を任されやすくなります。
この段階でつまずきやすいのは、実績が無いことを言い訳にして提案自体を先送りにしてしまうことです。小さくても具体的にできることを示し、まず一度やり取りを始めてみる姿勢が、初案件の獲得につながります。
この章のまとめ
選ばれる理由は経歴ではなく、進め方の具体性と返信の速さです。
07納品したあと、Webマーケターは次の案件にどうつなげるんですか?
明石さん発注する側から言うと、途中経過をくれる方はそれだけで安心します。出来が同じでも印象が違う。
鈴木さんそこは実力差が出ない部分なので、最初の1件でこそ効きます。納品物のクオリティより先に、進んでいることが見えるかどうかなんですよね。
初案件を受注できたら、次に重要になるのが納品の質と、その後のフォローです。決められた範囲を期日どおりに納品することはもちろん、途中経過をこまめに共有することも、発注側の安心感につながります。
納品後は、そこで関係を終わらせず、追加の依頼や継続の可能性を確認してみる価値があります。実績データでは、案件獲得者の70%以上が2案件以上を獲得しています(2020年〜2025年の案件獲得データを集計)。1件目を丁寧にこなし、納品後に次の依頼や継続の可能性を確認する動きが、案件が続くかどうかを左右します。
1件目を終えたタイミングで、感想や改善点を尋ねてみるのも有効です。良い評価をもらえた場合は、次の案件で使える紹介文やコメントとして残してもらえないか、丁寧にお願いしてみる価値があります。こうした小さな積み重ねが、次の提案を通りやすくする材料になります。
この章のまとめ
段階5は終わりではなく、次の入口です。納品して終わりにしないでください。
08副業Webマーケターがつまずくのは、どこですか?
副業でWebマーケターの初案件を目指す方が、共通してつまずきやすい点を整理します。次の5つです。
- 学習を優先しすぎて、実務に踏み出すタイミングを先送りにする
- 会社の就業規則を確認しないまま、応募を進めてしまう
- 実績が無いことを理由に、提案自体をためらう
- 提案文や見積もりが抽象的で、発注側が判断できる材料が少ない
- 受注後の連絡が遅く、せっかくの初案件で信頼を落とす
特に多いのが、実績が無いことを理由に提案を先送りにしてしまうケースと、受注後の連絡が遅くなってしまうケースです。前者は小さな案件から動き出すことで、後者は返信のタイミングをあらかじめ決めておくことで、多くは防げます。
これらはどれも、能力そのものではなく進め方の問題です。段階ごとに何を確認し、何を用意すべきかを事前に知っておくだけで、多くはあらかじめ避けられます。
この章のまとめ
つまずきの大半は能力ではなく、進め方で起きています。事前に知っていれば避けられます。
09動き出す前に、副業Webマーケターは何を確認しますか?
初案件に向けて動き出す前に、次の項目を確認してください。
- 1週間に確保できる時間を書き出した
- 学習と実務の配分を仮決めした
- 勤務先の就業規則で副業の扱いを確認した
- 開業届を出すかどうかの判断材料を整理した
- 案件の入口を複数(クラウドソーシング・直接応募・紹介)試す準備をした
- 簡単な自己紹介資料と見積もりのひな形を用意した
- 稼働時間を記録する方法を決めた
- 提案文に、抽象的な自己PRではなく具体的な進め方を書いた
- 連絡や質問への返信を早くする体制を整えた
- 納品後に追加の依頼や継続の可能性を確認する予定を立てた
すべて埋まってから動く必要はありません。埋まっていない項目が、いま自分がいる段階を教えてくれます。
この章のまとめ
確認リストは合格するためのものではなく、現在地を知るためのものです。
10よくある質問
初案件を獲得するまで、平均してどれくらいかかりますか
在職しながらの副業か、専念できる時間があるかによって差が大きく、本メディアでは特定の期間を平均値として断定しません。時間の確保と案件の入口選びを並行して進めることで、遠回りを減らせます。
実績が全く無い状態でも案件は取れますか
小さい案件であれば、実績ゼロからでも受注している方は珍しくありません。抽象的な自己PRより、想定する進め方や簡単な成果物を具体的に示すことが、発注側の判断材料になります。
本業を辞めてから副業を始めるべきですか
多くの方は、本業を続けながら副業として始めています。収入が安定しない立ち上がりの時期を、本業の収入で支えられる点が主な理由です。辞めるかどうかは、副業の案件が安定してから検討する流れが一般的です。
会社に副業が知られるのが心配です
会社の就業規則や副業に対する考え方は勤務先ごとに異なるため、一般的な注意点と確認の手順を別の記事で扱っています。個別の判断は、就業規則の担当部署や必要に応じて専門家に確認してください。
開業届は初案件の前に出すべきですか
開業届の提出は法律上の義務ではなく、屋号での請求や青色申告のメリットを踏まえて判断する方が多い項目です。具体的なタイミングと書き方は別の記事で扱うため、ここでは判断材料があることだけ押さえてください。
クラウドソーシングと直接応募、どちらを優先すべきですか
どちらか一方に絞るより、並行して試すほうが初案件までの時間を短縮しやすい傾向があります。クラウドソーシングは案件数の多さ、直接応募や紹介は単価や継続のしやすさに強みがあります。
副業Webマーケターの時給相場はどれくらいですか
実績データでは、時給が判明している事例の平均は2,207円です(出典:時給が具体的に分かる事例14件の平均、2020年〜2025年)。件数の少ないデータのため、個々の案件でこの金額になるとは限らず、あくまで目安としてご覧ください。
初案件のあと、案件が続くか不安です
実績データでは、案件獲得者の70%以上が2案件以上を獲得しています(2020年〜2025年の案件獲得データを集計)。1件目を丁寧にこなし、納品後に次の依頼や継続の可能性を確認する動きが、案件が続くかどうかを左右します。
副業の経験は転職やフリーランス独立にも活かせますか
副業で得た実務経験や成果物は、転職の職務経歴書や独立後のポートフォリオにそのまま使える場合が多くあります。進路をまたいで活かせる実績になる点は、副業から始めるメリットの一つです。
11まとめ|今日やる3つのこと
動き出す前に必要なのは、大きな決断ではありません。小さく順番を決めることです。
今日この順でやります
1週間に確保できる時間を書き出す
平日と休日で分けて、実際に空いている時間だけを数えます
就業規則の副業の項目を開く
許可制・届出制・記載なしのどれかを確認します
案件の入口を2つ決める
クラウドソーシング・直接応募・紹介から、並行して試すものを選びます
AI検索では、こう聞かれています
副業でWebマーケターの案件を取るには何から始めればいいですか?
「Webマーケターの副業で、初案件までは何段階あるんですか?」の章で説明しています
実績ゼロでも副業の案件は取れますか?
「発注側は、副業のWebマーケターの何を見て決めるんですか?」の章で説明しています
発注側は副業のWebマーケターの何を見ていますか?
「発注側は、副業のWebマーケターの何を見て決めるんですか?」の章で説明しています
次に読むなら、この記事です