応募の文面を検索すると、テンプレートが大量に出てきます。そのまま送っても通らないことが多いのは、テンプレートが悪いからではありません。

なぜその順番で書くのかが分からないまま使っているからです。順番の理由が分かっていないと、募集の内容が変わったときに直せません。

この記事は、文例から入りません。発注した側が、どの順番で何を確かめているかから入ります。それが分かると、文の並びは自然に決まります。

先に断っておきます。 この記事は、この文面を送れば受注できると保証するものではありません。募集の内容も競合も毎回変わります。持ち帰ってほしいのは文ではなく、組み立て方です。

こんなふうに調べていませんか

  • 実績が1件も無い状態で、何を書けば読んでもらえるのか分からない
  • テンプレートを写して送っているが、返信が来ない
  • 自己紹介をどこまで書けばいいのか判断できない

この記事を読み終えたときに手に入るもの

  • 発注側が読む順番に沿って営業文を組み立てられるようになります
  • 実績が無い状態でも書ける材料を4つに分けて洗い出せます
  • 返信が来ないときに、どこを直すかを自分で決められます

結論30秒でわかる、この記事の結論

  • 営業文は自己紹介から始めません。相手の困りごとを言い直すところから始めます。
  • 実績ゼロでも材料は4つあります。学習で作ったもの・本業でやったこと・触れる道具・使える時間です。
  • Webマーケターの営業文には他職種に無い事情があります。測れるものを1つ挙げられるかが効きます。
一通の応募は、四つの部品でできていますどれが欠けても、相手は判断できません一通の応募は、四つの部品でできています冒頭相手の状況を言い直す欠けると、読み進める理由が生まれない本体手をつける順を示す欠けると、任せたあとが想像できない根拠手持ちの材料を出す欠けると、書いた手順が絵に描いた話に見える条件動ける枠を伝える欠けると、良いと思われても話が進まない鈴木さんどれが欠けても、相手は判断できません
一通の応募は、四つの部品でできています — どれが欠けても、相手は判断できません

ここから先は、未経験から目指している七海さんと、副業で案件を回している明石さん、答える側の鈴木さんの会話をはさみながら進みます。

01実績ゼロの副業Webマーケターは、営業文の何から書き始めるんですか?

七海さん
七海さんの発言

実績が無いので、まず自己紹介から丁寧に書こうと思っています。

鈴木さん
鈴木さんの発言

そこがいちばん多い出だしなんですが、順番としては後ろなんですよ。 相手が最初に確かめたいのは、あなたが誰かではなく「うちの話が通じているか」なんです。

結論を先に書きます。営業文は、相手の困りごとを言い直すところから始めます。

理由は単純です。募集を出した側は、同じような文面を大量に受け取っています。全部を読み込む時間はありません。 だから最初の数行で、読み進める価値があるかを判断します。

そのときに見ているのは、自分の書いた募集が理解されているかどうかです。理解されていれば、その先も読む価値があると判断します。

自己紹介から始まる文は、この判断材料になりません。誰であるかは、通じているかどうかとは別の情報だからです。

最初の二行で、読まれるかどうかが決まります同じ長さの文でも、届き方がまるで違います最初の二行で、読まれるかどうかが決まります同じ長さの文でも、届き方がまるで違います自分の話から始める名前と経歴が最初に来る通じているか分からない似た文が並ぶ中に埋もれる次の応募へ移られる相手の状況から始める募集を読んだ形跡が残る外していても考えた跡が見える続きを読む理由ができる先まで目を通される
最初の二行で、読まれるかどうかが決まります — 同じ長さの文でも、届き方がまるで違います

言い直すというのは、募集文をそのまま写すことではありません。相手が書いていない言葉で、同じ状況を言い当てることです。

  • 募集文に「アクセスが伸び悩んでいる」とあれば、どこで止まっていそうかを1行で書く
  • 「更新が続かない」とあれば、続かなくなる場所を具体的に挙げる

当てにいく必要はありません。 外れていても、考えた形跡が残ります。それだけで、写しただけの文面とは差がつきます。

この章のまとめ

実績ゼロの営業文は、相手の困りごとを言い直すところから始めます。順番を変えるだけで読まれ方が変わります。

02副業Webマーケターの営業文を、発注側はどの順番で読んでいるんですか?

読む順番が分かると、書く順番が決まります。発注した側は、次の順で確かめています。

読む側は、この並びで確かめています多くの応募は、三番目から書き始めています読む側は、この並びで確かめています多くの応募は、三番目から書き始めています1うちの話が通じているかここで落ちると、以降は開かれもしない2どう進めるつもりか手順が細かいほど、任せたあとが浮かぶ3任せられる相手か経歴や作ったものを見るのは、ようやくここ4いつ動けるのか他が良くても、噛み合わなければ決まらない
読む側は、この並びで確かめています — 多くの応募は、三番目から書き始めています
  • 1つ目。うちの話が通じているか。 通じていなければ、この先は読まれません
  • 2つ目。どう進めるつもりか。 手順が具体的なほど、任せたあとが想像できます
  • 3つ目。この人に任せられるか。 ここで初めて経歴や成果物を見ます
  • 4つ目。いつ動けるか。 条件が合わなければ、他が良くても決まりません

多くの応募文は、3つ目から書き始めています。 経歴・スキル・意気込みの順です。読む側の順番と逆になっています。

実績が無い人にとって、この逆順は不利に働きます。いちばん弱い材料を最初に置くことになるからです。

順番を入れ替えるだけで、実績の少なさが目立ちにくくなります。隠すのではありません。 相手が確かめたい順に並べ替えると、経歴が判断材料の3番目に落ち着くというだけです。

ここで、意欲の扱いにも触れておきます。「やる気があります」は、この4つのどれにも入りません。

応募してきた人は全員やる気があります。差がつかない情報を最初に置くと、読む側は次の応募へ移ります。 意欲を伝えたいなら、進め方の具体度で示すほうが確実です。

同じ理由で、「勉強中です」も単体では材料になりません。 何を、どこまで、どう使えるかまで書いて初めて2つ目や3つ目に入ります。

この章のまとめ

発注側は通じているか・進め方・任せられるか・動けるかの順で読みます。書く順番も同じにしてください。

03実績ゼロの副業Webマーケターでも、営業文に書ける材料は何ですか?

七海さん
七海さんの発言

書けることが本当に何も無い気がして、応募の画面で手が止まります。

鈴木さん
鈴木さんの発言

無いのではなく、まだ分けていないだけなんですよ。 4つに分けて棚卸しすると、たいてい何かは出てきます。出てこなかった箱があれば、そこが次に埋める場所です。

「実績ゼロ」と言うとき、たいてい受注した案件がゼロという意味です。書ける材料がゼロという意味ではありません。

材料は4つに分けられます。

手持ちがゼロに見えるのは、分けていないからです四つの箱に入れ直すと、たいてい何か出てきます手持ちがゼロに見えるのは、分けていないからです四つの箱に入れ直すと、たいてい何か出てきますつくった練習で仕上げたもの仕上がりの水準が見える。数は少なくていいやった今の仕事でしてきたこと数字を見て動いた話は、業種を問わず効く触った開いたことのある画面使いこなしでなくてよい。触った範囲で書く空く動かせる時間の枠平日と休日を分けて書くと、相手が組める
手持ちがゼロに見えるのは、分けていないからです — 四つの箱に入れ直すと、たいてい何か出てきます
  • 学習でつくったもの。 練習で書いた記事、分析してみたレポート、作ったサイト
  • 本業でやってきたこと。 数字を扱った経験、資料をまとめた経験、人に説明した経験
  • 触ったことのある道具。 分析の画面を開いたことがある、表計算で集計したことがある
  • 動かせる時間。 平日の夜に何時間、週末にどれだけ

2つ目が見落とされやすいところです。 Webマーケティングの経験でなくても構いません。数字を見て判断した経験は、業種を問わず材料になります。

  • 売上の推移を見て仕入れを変えた
  • 問い合わせの内容を集計して案内文を直した
  • 資料を作って会議で説明した

どれも立派な材料です。 相手が知りたいのは「この人は数字を見て動けるか」であって、肩書きではありません。

書けないのは、やっていないことだけです。実績が無いからと書くのをやめるのではなく、やったことの中から相手に関係するものを選ぶという作業になります。

この章のまとめ

実績ゼロでも材料は4つあります。学習・本業・道具・時間から、相手に関係するものを選んでください。

04副業Webマーケターの営業文は、募集文のどこを読んでから書くんですか?

書く前の作業です。募集文を最後まで読んでから書き始めるというだけのことですが、ここを飛ばす応募が多い。

読むところは決まっています。

書き出す前に、募集文を端まで読みます読み飛ばしは、いちばん分かりやすく相手に伝わります書き出す前に、募集文を端まで読みます読み飛ばしは、いちばん分かりやすく相手に伝わります何に困っていると書いてあるか拾ったかここが冒頭の材料になる。無ければ書き出せないどう任せたいのかを読んだか丸ごと任せたいのか、一緒に決めたいのかで文が変わる応募に求めている回答があるか探したか書かれた質問を飛ばすと、その場で外れるいつまでに決めたいか確かめたか動ける時期を書くときの基準になる
書き出す前に、募集文を端まで読みます — 読み飛ばしは、いちばん分かりやすく相手に伝わります
  • 何に困っていると書いてあるか。 ここが1行目の材料になります
  • どんな進め方を望んでいるか。 任せたいのか、一緒に決めたいのかで書き方が変わります
  • 応募に何を求めているか。 質問が書かれていれば、それに答えるのが最優先です
  • いつまでに決めたいか。 動ける時期を書くときの基準になります

3つ目を落とす応募がとくに多い。 募集文に質問が書かれているのに、答えずにテンプレートを送る形です。

この時点で外れます。 読んでいないことが、いちばん分かりやすく出るためです。

逆に言うと、募集文の質問に丁寧に答えるだけで、上位に残ります。 実績の量に関係なく効く手です。

案件の入口をクラウドソーシングにするか直接応募にするかは『Webマーケター副業、1件目をクラウドソーシングで取るか直接応募か』で扱っています。入口が変わると、募集文の書かれ方も変わります。

この章のまとめ

書く前に募集文の困りごと・進め方・求められる回答・時期を読みます。質問に答えるだけで残ることがあります。

05実績ゼロの副業Webマーケターの営業文は、どんな骨組みで組み立てるんですか?

ここで文の形に入ります。部品は4つです。

四つの部品は、この順でしか効きません入れ替えると、同じ内容でも判断されなくなります四つの部品は、この順でしか効きません入れ替えると、同じ内容でも判断されなくなります1相手の状況を言い直す募集文の写しではなく、別の言葉で言い当てにいく2手をつける順を示すここに分量を割く。実績の代わりになるのはこの部分3手持ちの材料を出す示した手順ができると思える根拠だけを選ぶ4動ける枠を伝える時間・時期・連絡の取りやすい時間帯
四つの部品は、この順でしか効きません — 入れ替えると、同じ内容でも判断されなくなります
  • 相手の状況の言い直し。 募集文を読んだうえで、どこが問題になっていそうかを1行から2行で
  • 進め方の提示。 受けた場合に何から始めるかを、順を追って
  • 自分の材料。 その進め方ができると判断できる根拠を
  • 動ける条件。 使える時間、始められる時期、連絡の取りやすい時間帯

2つ目に分量を割いてください。 ここが実績の代わりになります。

進め方を書くときのこつは、最初の一手を具体的に書くことです。全体の計画ではありません。

  • 「まず現状の数字を見せていただき、どこで落ちているかを一覧にします」
  • 「はじめに競合3件の記事構成を書き出して、足りない要素を洗い出します」

これなら実績が無くても書けます。 そして相手は、任せたあとの最初の1週間を想像できます。

全体の計画を書こうとすると、たいてい薄くなります。 情報が足りない状態で立てた計画は、読む側にもそう見えます。

この章のまとめ

骨組みは言い直し・進め方・材料・条件の4つです。分量は2つ目にいちばん割いてください。

06Webマーケターの営業文だけに要る、副業でも書ける「測れるもの」とは何ですか?

ここはWebマーケターの営業文に固有の話です。他の職種の提案文には無い事情があります。

Webマーケティングは、数字で結果が出る仕事です。だから相手は、数字の話が通じる人かどうかを見ています。

数字に触れた一言が、安心に変わります約束をしなくても、話が通じることは示せます数字に触れた一言が、安心に変わります約束をしなくても、話が通じることは示せます文の中に置いた一言相手が受け取るものどの数字から見るか書いてあるこの人とは話が通じそうだどこで落ちていそうか言える任せたあとの一週間が浮かぶ測る前と後を分けている成果を後から確かめられそうだ見ていない数字を約束しない無責任なことは言わない人だ
数字に触れた一言が、安心に変わります — 約束をしなくても、話が通じることは示せます

実績が無くても、測るものを1つ挙げるだけで印象が変わります。

  • 「まず、どの入口から来た人が離脱しているかを見ます」
  • 「記事ごとの読了までの割合を並べて、順番をつけます」
  • 「問い合わせに至る前の1つ手前の動きを数えます」

成果を約束する必要はありません。 何を見るかを言うだけです。

逆に、数字にまったく触れない営業文は、Webマーケターの募集では弱くなります。丁寧さや意欲だけでは、この仕事ができるかどうかの判断材料にならないためです。

ここで注意があります。「◯%改善します」という書き方はしないでください。 見ていない状態で成果を約束することになり、受けたあとに自分を縛ります。

書くのは「何を見るか」であって「どうなるか」ではありません。

この章のまとめ

Webマーケターの営業文では、測るものを1つ挙げられるかが効きます。成果の約束とは別の話です。

07実績ゼロの副業Webマーケターの営業文に、自己紹介はどれくらい書くんですか?

分量の話です。字数ではなく割合で決めます。

同じ長さでも、読み終えたときに残るものが違います書ける材料が少ないほど、自分の話が伸びます同じ長さでも、読み終えたときに残るものが違います書ける材料が少ないほど、自分の話が伸びます自分の話が長い人柄は伝わる仕事の進め方が残らない読み終えても判断できない量は同じでも決め手が無い自分の話を抑えた相手の話が先に立つ手順が記憶に残る任せる前提で読める判断の材料がそろう
同じ長さでも、読み終えたときに残るものが違います — 書ける材料が少ないほど、自分の話が伸びます

目安として、自己紹介は全体の3割を超えないほうが読みやすくなります。 残りは相手の話と進め方に使います。

実績が無いと、自己紹介を長く書きたくなります。書けることが少ないと感じているので、埋めようとするからです。

しかし、長く書いても実績は増えません。増えるのは、相手が読む量だけです。

自己紹介に入れるのは3つで足ります。

  • いまの立場(本業を持ちながら副業で受けていること)
  • その募集に関係する経験や学習
  • 対応できる範囲

「意欲があります」「頑張ります」は書かなくて構いません。 応募している時点で伝わっています。

この章のまとめ

自己紹介は全体の3割までを目安にします。残りは相手の話と進め方に使ってください。

08副業Webマーケターの営業文と一緒に読まれるプロフィールには何を書くんですか?

明石さん
明石さんの発言

文面ばかり直していたのですが、プロフィールは初期のまま放置していました。

鈴木さん
鈴木さんの発言

文とプロフィールは、同じ画面で並んで読まれるんですよ。 片方だけ直しても、相手が見る情報の量は変わりません。先に埋めておくほうが、毎回の文が短く済みます。

営業文は単体では読まれません。プロフィールと一緒に見られます。 ここが空だと、文が良くても止まります。

書いた文は、単体では読まれません下の段が空だと、上の段まで見に来ません書いた文は、単体では読まれません下の段が空だと、上の段まで見に来ませんどんな仕上がりか分かる練習で作ったもので足りる。水準が見えればいい何ができるのか分かる受けられる作業と、動かせる時間の枠誰なのか分かる名前・立場・どんな形で活動しているか
書いた文は、単体では読まれません — 下の段が空だと、上の段まで見に来ません

見られる順に並べると、こうなります。

  • 誰か。 名前、立場、活動の形
  • 何ができるか。 対応できる作業と、使える時間
  • どんなものを作るか。 成果物やその一部

3つ目が実績ゼロの人にとっての関門に見えますが、ここは学習で作ったものでも構いません。練習で書いた記事、分析してみたレポート。仕上がりの水準が見えれば足ります。

出せるものが無い場合は、先に1つ作ってから応募するほうが速くなります。応募を数十回重ねるより、見せられるものが1つある状態のほうが通りやすい。

ただし、クライアントの仕事を無断で載せないでください。 受けた案件を実績として出す場合は、公開してよい範囲の確認が要ります。その判断は『副業Webマーケター、SNSで実績を公開すべきかしないべきか』で扱っています。

この章のまとめ

プロフィールは誰か・何ができるか・何を作るかの3段です。3段目は学習で作ったもので構いません。

09実績ゼロの副業Webマーケターが、営業文で落ちるのはどんな書き方ですか?

落ちる形は決まっています。直し方とセットで並べます。

外れる文には、決まった形があります直す向きは、どれも同じ方向を向いています外れる文には、決まった形があります直す向きは、どれも同じ方向を向いています外れやすい書き方相手の話が一度も出てこない気持ちだけで締めくくる何でもできると書く使い回しをそのまま送る判断の材料にならない直したあとの形募集の状況を言い直してから入る最初に手をつける作業を書く受けられる範囲を区切る毎回ひとつは相手の言葉を引く同じ長さで材料になる
外れる文には、決まった形があります — 直す向きは、どれも同じ方向を向いています
落ちる書き方直した形
自己紹介から始まり、相手の話が出てこない募集の状況を言い直してから、自分の話に入る
「精一杯がんばります」で終わっている受けたら最初に何をするかを書く
「なんでもできます」と書いているできる作業と、いまはできない作業を分けて書く
対応できる時間が書かれていない平日と週末で、動かせる時間を分けて書く
使い回しの文をそのまま送っている募集文の言葉を、少なくとも1か所は引く

5つ目が最も多い形です。 同じ文面を複数の募集に送ると、どこにも刺さりません。

見分けられるのかと思うかもしれませんが、募集を出した側は毎回それを見ています。 使い回しかどうかは、相手の状況に触れているかどうかで分かります。

全文を書き直す必要はありません。 骨組みは使い回して構わないので、1つ目の部品(相手の状況の言い直し)だけを毎回書くという形にすると続けられます。

この章のまとめ

落ちる書き方は5つに集約されます。直す方向はどれも同じで、相手の話を先に置くことです。

10副業Webマーケターの営業文は、応募先によって変えるんですか?

変えるところと変えないところがあります。全部を書き直すと続きません。

応募先と手持ちで、力を入れる場所が変わります同じ文を全部に送ると、どこにも刺さりません応募先と手持ちで、力を入れる場所が変わります同じ文を全部に送ると、どこにも刺さりません冒頭の一行で差をつける並べて比べられる前提。最初の数行が勝負になる返す速さと丁寧さが効く比べる相手が見えないぶん、やり取りの質が判断材料作ったものを前に出す文を短くして、見てもらう導線をつくるまず一つ作ってから応募する数を打つより、見せられるものが一つある状態が近道見せられるものがあるか →仲介の場を通すか、直接やり取りするか →
応募先と手持ちで、力を入れる場所が変わります — 同じ文を全部に送ると、どこにも刺さりません

仲介の場を通す場合と、直接やり取りする場合で、読む相手が違います。

仲介の場では、比べられる前提で読まれます。 同じ募集に多数の応募が並ぶので、最初の数行の差が大きく出ます。プロフィールの整備も効きます。

直接やり取りする場合は、比較の相手が見えません。 そのぶん、返信の速さや文面の丁寧さが判断に入りやすくなります。

変えるのは次の2つです。

  • 相手の状況の言い直し。これは毎回書き直します
  • 動ける条件。応募先の求める稼働に合わせて書きます

変えないのは骨組みと、進め方の型です。同じ型を使い回すほうが、書く時間が短くなり、応募の数を保てます。

この章のまとめ

毎回変えるのは相手の状況の言い直しと動ける条件だけです。骨組みは使い回して構いません。

11実績ゼロの副業Webマーケターは、営業文を送る前に何を確かめるんですか?

送信の直前です。この確認で落ちる応募が減ります。

送信の前に、この順で通しますどこかで止まったら、そこまで戻ります送信の前に、この順で通しますどこかで止まったら、そこまで戻ります1書かれた質問に全部答えたかひとつ抜けるだけで、読み方が変わる2相手の言葉が文中にあるか使い回しに見えないための最低条件3見ていない成果を約束していないか受けたあとに自分を縛る一文になる4受けられない作業を書いたか書くほど、受けられる作業の信頼が上がる
送信の前に、この順で通します — どこかで止まったら、そこまで戻ります
  • 募集文に質問があれば、全部に答えているか。 1つでも抜けると読まれ方が変わります
  • 相手の言葉が文中に入っているか。 使い回しに見えないための最低条件です
  • 成果を約束していないか。 「◯%上げます」と書いていないか
  • 動ける条件が書いてあるか。 時間と時期、連絡の取りやすい時間帯
  • できない作業を書いたか。 全部できると書いていないか

3つ目が意外に多い。 意欲を伝えようとして、見ていない状態の成果を書いてしまう形です。

5つ目は逆説的に効きます。 できないことを書くと、できることの信頼度が上がります。全部できると書かれた文は、判断材料になりません。

範囲を区切ると、条件が合わない依頼が届いたときの判断も楽になります。受けるかどうかを決める側の話は『副業Webマーケター、実績が薄い段階での案件の断り方』で扱っています。

声に出して読むと、不自然な言い回しが見つかります。 送る前に1回読み上げるだけで、直す箇所が見えます。

この章のまとめ

送る前に5つを確かめてください。できない作業を書くことが、できることの信頼につながります。

12副業Webマーケターは、営業文を送ったあとに何を見るんですか?

送って終わりにすると、次に直す場所が分かりません。見るのは返信の有無だけではありません。

どこまで進んだかで、直す場所が違います全部書き直しても、開かれていなければ変わりませんどこまで進んだかで、直す場所が違います全部書き直しても、開かれていなければ変わりません開かれない件名と最初の一行の問題中身をいくら磨いても、届いていない開かれたが無反応相手の話か手順が薄い読まれてはいる。差し出した材料が足りていない質問だけ返る条件の情報が不足時間・範囲・時期のどれかが書かれていない条件の相談になる文の役目は果たしたここから先は、取り決めの話に移る
どこまで進んだかで、直す場所が違います — 全部書き直しても、開かれていなければ変わりません

段階によって、直す場所が変わります。

  • 開かれていない。 件名や冒頭の1行の問題です。文の中身ではありません
  • 開かれたが返信が無い。 相手の話に触れていないか、進め方が薄い可能性があります
  • 質問だけ返ってくる。 条件の書き方が足りていません。時間や範囲の情報が不足しています
  • 条件の相談になる。 ここまで来れば、営業文の役目は果たしています

1つ目と2つ目を混ぜないでください。 全文を書き直しても、冒頭が読まれていなければ結果は変わりません。

仲介の場を使っている場合、応募が開かれたかどうかが分かる仕組みがあることもあります。分かるなら使ってください。 分からない場合は、返信の内容から推測することになります。

記録の残し方も決めておきます。応募のたびに、送った日・募集の種類・冒頭の1行・結果を控えておくだけで足ります。

これが貯まると、返信が来た応募と来なかった応募の違いが見えてきます。冒頭の書き方なのか、募集の選び方なのか、送った時間帯なのか。

記憶では比べられません。 応募を重ねるほど、前の文面がどうだったかは思い出せなくなります。控えを残しておくと、次の1通が前より良くなります。

この章のまとめ

送ったあとはどこまで進んだかを見ます。開かれていないのか、読まれたのかで直す場所が違います。

13実績ゼロの副業Webマーケターの営業文は、返信が来なかったらどう直すんですか?

明石さん
明石さんの発言

何通か送って返信が来ないと、文面を丸ごと書き直したくなります。

鈴木さん
鈴木さんの発言

丸ごと変えると、何が効いたのか分からなくなるんですよ。 直すのは1か所ずつです。そのほうが早く答えにたどり着きます。

直し方には順番があります。一度に1か所だけ変えます。

直し方を変えると、次に活きる情報が残ります送る数が同じでも、得られるものが違います直し方を変えると、次に活きる情報が残ります送る数が同じでも、得られるものが違います毎回まるごと書き直す良くても理由が分からない悪くても原因が分からない手間だけが増えていく何通送っても学べない一か所だけ変える効いた場所が特定できる次に変える場所が決まる書く時間も短くなる送るほど精度が上がる
直し方を変えると、次に活きる情報が残ります — 送る数が同じでも、得られるものが違います

順番はこうです。

  • まず冒頭の1行を変える。 開かれるかどうかがここで決まります
  • 次に進め方の具体度を上げる。 最初の一手をより細かく書きます
  • そのあと材料の選び方を変える。 出している経験が募集と関係しているかを見直します
  • 最後に条件の書き方を見ます。 時間や範囲が相手の求めるものと合っているか

全部を一度に変えないでください。 変えた結果が良くても悪くても、原因が分かりません。

もうひとつ、応募先そのものを見直すという手もあります。実績を強く求める募集に送り続けても、文面の問題ではありません。未経験可と書かれた募集に絞るだけで、返信率が変わることがあります。

送った文と、その結果を控えておくと、この見直しが速くなります。3か月ほど続けると、自分の傾向が見えてきます。

この章のまとめ

返信が来ないときは一度に1か所だけ直します。同時に、応募先の選び方も見直してください。

14実績ゼロの副業Webマーケターの営業文は、何と何が重なっていれば通るんですか?

ここまでの内容を、1つの見方にまとめます。通る営業文は、2つの円が重なっているところに立っています。

書くのは、重なっているところだけです外側を書き足しても、量が増えるだけです書くのは、重なっているところだけです外側を書き足しても、量が増えるだけです相手が片づけたいこと自分が手を動かせること募集文に書いてある/急いでいる度合いも書いてある/望む進め方も書いてある練習で仕上げたもの/今の仕事でしてきたこと/触ったことのある画面重なるところ重なるところ : 応募文に書く中身はここだけ重なりが小さいと感じたら、募集を選び直すのも打ち手のひとつです。
書くのは、重なっているところだけです — 外側を書き足しても、量が増えるだけです
  • 相手が解決したいこと。 募集文に書かれています
  • 自分が手を動かせること。 学習・本業・道具・時間から出てきます

営業文に書くのは、この重なりだけです。 重なっていない部分を書くと、量は増えても判断材料にはなりません。

実績が無い段階では、この重なりが小さくなります。だから、重なりが大きい募集を選ぶほうが効率的です。 文を磨くより先に、選ぶ段階で差がつきます。

重なりが小さい募集に応募するときは、重なっている一点に集中して書くという形になります。手広く書こうとすると、どこも浅くなります。

重なりを大きくする方法は2つあります。募集を選び直すか、自分の側を増やすかです。

前者はすぐできます。未経験可と書かれた募集、作業の範囲が狭い募集、進め方が指定されている募集は、重なりが作りやすい。

後者は時間がかかりますが、効き目が長く続きます。触れる道具を1つ増やす、作ったものを1つ足す。 どちらも、次の応募からすぐ材料として使えます。

片方だけをやり続けないでください。 募集を選び直すだけでは受けられる範囲が広がらず、材料を増やすだけでは応募が止まります。

この章のまとめ

書くのは相手の困りごとと自分ができることの重なりだけです。重なりの大きい募集を選ぶことも打ち手です。

15実績ゼロの副業Webマーケターが営業文を書くとき、最後に見る一覧は何ですか?

送信の手前で見る形にまとめます。空欄が一つでもあるなら、送信を一度止めるという使い方をしてください。

送信ボタンの手前で、五つを見ます埋まっていれば、返事が来なくても次に活きます送信ボタンの手前で、五つを見ます埋まっていれば、返事が来なくても次に活きます相手の状況を別の言葉で言い直したか写しただけの文は、読む側から見て分かる最初に手をつける作業を書いたか全体の計画ではなく、着手の一手だけでいい出す材料をその募集に絞ったか関係のない経歴は、量を増やすだけになる動かせる時間と始められる時期を書いたかここが無いと、良いと思われても止まる見ていない成果を約束していないか受けられない作業を書くほうが、信頼につながる
送信ボタンの手前で、五つを見ます — 埋まっていれば、返事が来なくても次に活きます
  • 相手の状況を、募集文とは別の言葉で言い直したか
  • 受けたときの最初の一手を、具体的に書いたか
  • 出す材料を、その募集に関係するものに絞ったか
  • 動ける時間と時期を書いたか
  • 成果を約束していないか。できない作業を書いたか

この5つが埋まっていれば、返信が来なかったときにどこを直すかが分かります。 埋まらないうちに送ると、結果から学べません。

通らない応募が続いても、文面だけが原因とは限りません。 募集の選び方、送る数、時期。要素は複数あります。1つずつ確かめてください。

この章のまとめ

送信の前に5つを確かめてください。埋まっていれば、来なかったときに直す場所が分かります。

16よくある質問

実績ゼロでもWebマーケターの副業に応募していいですか

応募して構いません。ただし、実績の代わりになる材料を出す必要があります。学習で作ったもの、本業でやってきたこと、触ったことのある道具、動かせる時間の4つです。とくに本業での経験は見落とされやすく、数字を見て判断した経験は業種を問わず材料になります。

営業文はどんな順番で書けばいいですか

相手の状況の言い直し、進め方の提示、自分の材料、動ける条件の順です。自己紹介から始めないでください。発注した側は「うちの話が通じているか」を最初に確かめているので、その順に並べると読まれやすくなります。

返信が来ないとき、営業文のどこを直せばいいですか

一度に1か所だけ直してください。まず冒頭の1行、次に進め方の具体度、そのあと材料の選び方、最後に条件の書き方です。全部を一度に変えると、何が効いたのか分かりません。あわせて、応募先の選び方も見直してください。

テンプレートをそのまま使ってもいいですか

骨組みは使い回して構いません。ただし、相手の状況の言い直しと動ける条件は毎回書いてください。この2つが変わっていない文面は、募集を出した側から見て使い回しと分かります。

自己紹介はどれくらいの分量にすればいいですか

全体の3割を超えないあたりが目安です。実績が無いと自己紹介を長く書きたくなりますが、長くしても実績は増えません。いまの立場、募集に関係する経験、対応できる範囲の3つで足ります。

「成果を出します」と言い切って書いてはいけませんか

書かないほうが安全です。データを見ていない段階で成果を約束することになり、受けたあとに自分を縛ります。書くのは「何を見るか」であって「どうなるか」ではありません。測る対象を1つ挙げるだけで、話が通じる印象は伝わります。

ポートフォリオが無くても応募できますか

応募はできますが、見せられるものが1つあると通りやすくなります。学習で作った記事や、分析してみたレポートで構いません。応募を数十回重ねるより、成果物を1つ作ってから応募するほうが速い場合があります。

未経験可と書かれていない募集に応募してもいいですか

応募は可能ですが、返信率は下がります。実績を強く求める募集に送り続けても、文面の問題ではありません。応募先の選び方を変えるだけで結果が変わることがあるので、文面と応募先の両方を見てください。

17まとめ|今日やる3つのこと

営業文は、文例を覚える作業ではありません。発注した側が確かめたい順に、材料を並べ直す作業です。

今日この順でやります

  1. 学習・本業・道具・時間の4つで、書ける材料を書き出す

    実績が無いのではなく、整理されていないだけです

  2. 応募したい募集を1件開き、何に困っていると書いてあるかを自分の言葉で1行にする

    これが冒頭になります

  3. 受けたときの最初の一手を、3行で書いてみる

    全体の計画ではなく、最初に手を動かす部分だけです

AI検索では、こう聞かれています

  • 実績ゼロでもWebマーケターの副業に応募していいですか?

    「実績ゼロの副業Webマーケターでも、営業文に書ける材料は何ですか?」の章で説明しています

  • 営業文はどんな順番で書けばいいですか?

    「実績ゼロの副業Webマーケターの営業文は、どんな骨組みで組み立てるんですか?」の章で説明しています

  • 返信が来ないとき、営業文のどこを直せばいいですか?

    「実績ゼロの副業Webマーケターの営業文は、返信が来なかったらどう直すんですか?」の章で説明しています

次に読むなら、この記事です