副業で1本目を納めたあと、多くの人が同じところで手を止めます。この成果、SNSに書いていいのだろうか。
書けば次の依頼につながるかもしれない。でも相手の名前や数字を出していいのか分からない。分からないまま何日か置いて、そのうち書くタイミングを失う。
調べても迷いが晴れないのには理由があります。この話題を「出すか、出さないか」という判断として扱った記事が、ほとんど存在しません。 守秘義務に気をつけよう、という注意か、許可の取り方の手順か、そのどちらかで終わっています。
この記事は、そこを判断の形にします。軸は2つだけです。
こんなふうに調べていませんか
- 納品した案件のことをSNSに書いていいのか、判断がつかない
- 許可を取るべきなのは分かるが、何をどう聞けばいいのか分からない
- 許可が取れなかったら、実績としては何も出せないのかを知りたい
この記事を読み終えたときに手に入るもの
- 出すか出さないかを、勘ではなく2つの軸で決められるようになります
- 許可を取るときに何を確認すればよいかが、送る文面の形まで分かります
- 許可が取れないときに書ける範囲と、公開しない場合の代わりの手が分かります
結論30秒でわかる、この記事の結論
- 軸は2つです。相手の許可があるかと、出す情報がどこまで細かいか。
- 判断は二択ではありません。細かさには段階があり、段階ごとに必要な許可が変わります。
- 許可が取れなくても、書ける段階は残ります。 何も出せない、にはなりません。
ところどころに、七海さん(未経験から目指している)と明石さん(副業で案件を回している)、答える側の鈴木さんのやり取りが入ります。
01副業WebマーケターのSNS実績公開は、出すか出さないかをどう決めるんですか?
七海さん初めての案件を納めました。SNSに書きたいのですが、書いていいものか分からなくて。
鈴木さん「書く/書かない」の二択で考えると止まります。 実際には段階があるんですよ。どの段階までなら書けるか、という問いに置き換えてください。
結論を先に書きます。判断は2つの軸で決まります。
1つ目は、相手の許可があるかどうかです。2つ目は、出す情報がどこまで細かいかです。この2つを掛け合わせると、自分の案件がどこに位置するかが見えます。
読み方は次のとおりです。
許可があり、細かく書く。 ここは問題が起きにくい領域です。ただし許可の範囲を超えないよう、何を許可されたかの記録が要ります。
許可があり、ざっくり書く。 安全ですが、せっかくの許可を活かしきれていません。もう少し出せる可能性があります。
許可がなく、ざっくり書く。 多くの人が実際に立っている場所です。ここが本当に安全かどうかは、書き方によって変わります。 この記事の後半で扱います。
許可がなく、細かく書く。 ここには行かないでください。守秘義務に触れる可能性があり、相手との信頼も壊れます。取り返しがつきにくい領域です。
多くの解説はここで「許可を取りましょう」と結んで終わります。ただ実務では、許可を取れない案件が出てきます。 連絡が途切れた、担当者が変わった、そもそも聞ける関係ではない。その場合にどうするかまで含めて、この記事では扱います。
この章のまとめ
軸は2つ。許可の有無と、情報の細かさ。 掛け合わせると、自分の案件の置き場所が決まります。
02副業WebマーケターがSNSで実績を出す前に、契約書のどこを見るんですか?
段階の話に入る前に、先に見る場所があります。契約書です。
契約書には、秘密保持に関する条項が入っていることがあります。この条項の書き方は契約ごとに違います。 「社名の公表を禁止する」と限定して書いてあるものもあれば、「業務上知り得た情報全般」を対象にした広いものもあります。
- 秘密保持の対象がどこまで書かれているか
- その対象になる期間がいつまでか
- 成果物の権利が誰にあると書かれているか
- 実績としての紹介に触れた条文があるか
- 相手の名称の扱いに定めがあるか
4つ目と5つ目が入っている契約は少数派です。書かれていない場合は「禁止されていない」ではなく「決まっていない」と読んでください。決まっていないことは、聞いて決めるものです。
契約書そのものが無く、やり取りだけで進んだ案件もあります。その場合も同じです。書面が無いことは、何を書いてもよいという意味にはなりません。
契約書を最初にどうそろえるかは『副業Webマーケターの環境、最低限そろえる契約書とツール』で扱っています。
この章のまとめ
契約書で見るのは5か所です。書かれていないことは「禁止されていない」ではなく「決まっていない」と読んでください。
03副業WebマーケターのSNS実績は、どこまで細かく書けるんですか?
2つ目の軸、情報の細かさに入ります。ここがこの記事の中心です。
細かさには段階があります。下から順に積み上がっていて、上へ行くほど強い許可が要ります。
いちばん下の段は、手を動かした施策の種類だけを書く形です。記事の構成を作った、広告の設定を直した、といった書き方です。相手を特定できる情報が入らないので、原則として許可なしで書けます。
その上は、相手の業種と案件の性質を書く形です。通販のサイト、企業向けのサービス、といった粒度になります。ここから先は、確認しておくほうが安全な領域に入ります。
さらに上は、成果の方向を言葉で書く形です。数字を出さずに、改善が見られた、といった表現にとどめます。方向だけでも、業種と組み合わせると相手が推測できる場合があります。
その上が、具体的な数値を書く形です。ここは許可が必要です。数値は相手の内部情報にあたる可能性が高いためです。
いちばん上は、相手の名称や商品名を書く形です。ここは許可が要ります。例外はありません。
| 段 | 書く内容 | 許可 | 起きやすいこと |
|---|---|---|---|
| 施策の種類だけ | 何をやったか | 原則として不要 | 説得力が弱く、読み手に伝わりにくい |
| 業種と案件の性質 | どんな相手だったか | 確認しておくほうが安全 | 業種が狭いと推測される |
| 成果の方向 | どちらへ動いたか | 確認しておくほうが安全 | 時期と組み合わせて特定される |
| 具体的な数値 | どれだけ動いたか | 必要 | 相手の内部情報にあたりうる |
| 相手の名称 | 誰の案件か | 必要 | 守秘義務に直接触れる |
段が上がるほど説得力は増しますが、確認の手間と危うさも同時に増えます。 どこまで上がるかは、案件ごとに決めてください。全部の案件を同じ段で書く必要はありません。
この章のまとめ
細かさは二択ではなく5つの段です。上へ行くほど強い許可が要り、下へ降りるほど自分の判断で書けます。
04副業WebマーケターのSNS実績公開は、クライアントにどう許可を取るんですか?
明石さん許可を取るとして、なんと聞けばいいんでしょうか。「SNSに書いていいですか」でしょうか。
鈴木さんそれだと相手が答えにくいんですよ。何を出すのかが分からないと、相手は判断できません。 聞き方には型があります。
「SNSで発信してもいいですか」という聞き方は、相手にとって答えにくい質問です。何を出されるか分からないものに、はいとは言いにくい。
聞くときは、出す内容を具体的に示してください。示す項目は3つです。
- 出す場所。 どのSNSか、自分のアカウントか、他の場所にも載せるか
- 出す内容。 相手の名称、案件の種類、数値。どれを出すかを1つずつ挙げる
- 出す時期。 いつごろ投稿するか。時期に制限があるかも聞く
そして最後に、返事を文字で残してください。 メールやチャットで確認すると、あとから範囲を見返せます。
聞き方の違いを並べます。
【許可を取る文面の例・架空の例】このたびは案件をご一緒させていただきありがとうございました。ご相談なのですが、今回の取り組みを私のSNSアカウントで実績としてご紹介させていただけないでしょうか。掲載を考えているのは「業種(◯◯業)」「担当した施策の種類」の2点で、貴社名・商品名・具体的な数値は出さない形を想定しています。時期は来月以降を考えております。差し支えのある点がありましたら、その部分を外して掲載いたしますので、お聞かせいただけますと幸いです。
この文面では、出さないものを先に明示しているのがポイントです。相手は「何を出されないか」が分かると判断しやすくなります。そして最後に、外す余地を残しています。断りやすい形にしておくと、関係が壊れません。
この章のまとめ
聞くときは場所・内容・時期の3つを示してください。出さないものを先に書くと、相手は返事を書きやすくなります。
05許可が取れなかった副業Webマーケターは、SNSに何を書けるんですか?
ここが上位の解説でいちばん薄いところです。許可が取れないケースは実際に起きます。
連絡が途切れた。担当者が異動した。返事が来ない。断られた。
相手の社内規程で一律に不可だった。理由はさまざまですが、結果は同じです。許可のない状態で、何を書けるかを自分で決めることになります。
答えは前の章の段にあります。許可が要らない段までは書けます。 つまり、手を動かした施策の種類までです。
具体的には、こうなります。
- 書ける。記事の構成を作った、広告の配信設定を組んだ、といった作業の種類
- 書ける。その作業で自分が何を考えて判断したか
- 書ける。使ったツールの種類や、進め方の工夫
- 判断が要る。相手の業種。狭い業界だと特定される
- 書かない。成果の数値、相手の名称、時期と業種の組み合わせ
3つ目に注目してください。 判断のしかたや進め方の工夫は、相手の情報ではなく自分の頭のなかのものです。ここは許可の対象になりません。そして実は、読み手にとっていちばん役に立つ部分でもあります。
数値が無いと弱い、と感じるかもしれません。ただ依頼する側から見ると、数値そのものより「この人はどう考えて手を動かすのか」のほうが判断材料になります。数値は相手の事業のものですが、考え方は自分のものです。
この章のまとめ
許可が取れないときに書けるのは、相手のものではなく自分のものです。考え方は自分のものなので、出せます。
06匿名の副業Webマーケターでも、SNSの実績公開で特定されるんですか?
七海さん本名を出していないアカウントなら、もう少し具体的に書いても大丈夫でしょうか。
鈴木さん匿名かどうかは、この話ではあまり関係がないんですよ。 特定されるのは自分ではなく、相手のほうですから。
ここは読み違えが多いところです。匿名アカウントで守られるのは自分の身元であって、書いた内容から相手が推測されることは防げません。
推測が起きる経路を並べます。
業種と時期の組み合わせ。 狭い業界では、その時期にその施策をやっていた会社が数社しかない、ということが起こります。
投稿に載せた画面。 管理画面の一部を隠して載せたつもりでも、項目名や配置から扱っている商材が分かることがあります。
自分の他の投稿。 単独では問題にならない投稿でも、並べて読まれると場所や時期が絞られます。
相手の側の発信。 相手が同じ時期に施策の話を出していると、こちらの投稿と結びつきます。
共通の知人。 業界が近い人から見ると、書いていないことまで推測されます。
単独では問題にならない情報が、組み合わせで効いてきます。 だから「この1つは大丈夫か」ではなく「これまでの投稿と合わせて大丈夫か」で見てください。
会社に副業そのものを知られる話は別の論点です。就業規則の確認は『副業の会社バレを防ぐ前に、就業規則をどう確認するか』で扱っています。この記事が扱っているのは、相手が特定される側の話です。
この章のまとめ
匿名で守られるのは自分の身元だけです。推測されるのは相手のほうなので、匿名は判断を省く理由になりません。
07副業WebマーケターがSNSで実績を出さない場合、何で信頼を得るんですか?
明石さん出せる実績が1つも無い期間は、何を材料に選んでもらえばいいんでしょうか。
鈴木さん依頼する側が見ているのは過去だけではないんですよ。これから何をするかを具体的に書けるかも、同じくらい見られています。
実績を出さないと案件が取れない、と考えている人は多いのですが、実績の公開は手段の1つにすぎません。
依頼する側が知りたいのは、突き詰めると「この人に任せて大丈夫か」です。過去の実績はその判断材料の1つですが、唯一のものではありません。
出せる材料を並べます。
- 提案の具体性。 相手の状況を見たうえで、最初に何をするかを書けるか
- 進め方の説明。 どういう順番で、どこで相談を挟むかを示せるか
- やり取りの速さと丁寧さ。 最初の返信の時点で判断されています
- 自分で作った題材。 相手のいない題材なら、許可の問題なく公開できます
- 紹介。 一度受けた相手からの紹介は、実績の公開より強い材料になります
4つ目が見落とされがちです。自分で決めたテーマで作った成果物なら、誰の許可も要りません。 学習用の題材の作り方は『学習用ポートフォリオ、独学Webマーケターの作り方』で扱っています。
5つ目も同じです。SNSで広く発信するより、一度取引した相手に次を任せてもらうほうが、結果的に早いということはよくあります。継続につなげる考え方は『副業Webマーケター、単発案件から始めるか継続案件から始めるか』で扱っています。
この章のまとめ
実績の公開は手段の1つです。提案の具体性・自分で作った題材・紹介でも、判断材料は作れます。
08副業Webマーケターの実績公開は、SNS以外の場所でも同じ判断が要るんですか?
同じ判断が要ります。場所が変わっても、軸は変わりません。
同じ判断が必要になる場所を挙げます。ポートフォリオのサイト、職務経歴書、案件への提案文、面談での口頭の説明、そしてSNSの個別のやり取り。
後者のほうが油断しやすいところです。相手が1人だから、面談の場だから、と考えて具体的な話をしてしまう。ただ、伝えた情報がその場にとどまる保証はありません。
とくに提案文は要注意です。実績を示したい場面なので、つい細かく書きたくなります。提案文もSNSの投稿と同じ段で判断してください。
転職を見据えた見せ方は『Webマーケターのポートフォリオ、施策根拠を4層で見せる作り方』で扱っています。更新の頻度と項目は『副業Webマーケター、ポートフォリオを更新し続ける頻度と項目』にあります。
この章のまとめ
場所が変わっても軸は同じです。相手が1人でも、判断を緩めないでください。
09副業WebマーケターがSNS実績公開で踏みやすい落とし穴は何ですか?
ここまでの内容を踏まえて、実際に起きやすいつまずきを並べます。
- 返事が来ないことを許可だと解釈する。 返事がないのは、許可ではありません。断られていないだけです
- 一度もらった許可を、次の投稿にも使う。 許可は投稿ごとに範囲があります。前の許可は次の投稿を覆いません
- 数値を丸めれば安全だと考える。 丸めても、業種と時期の組み合わせは残ります
- 相手が公開している情報だからと引用する。 相手が出したものと、こちらが出してよいものは別です
- 投稿を消せば済むと考える。 見た人の記憶と、保存された画面は消えません
いちばん最後が効きます。投稿は消せますが、読まれた事実は消せません。 迷ったときに公開しない方向へ倒すのは、この一点があるからです。
判断に迷う案件は、無理に出さないでください。次の案件の実績が固まってから発信するという選択肢が常にあります。実績の公開は締め切りのある作業ではありません。
この章のまとめ
落とし穴の多くは許可の解釈で起きます。返事がないことも、前の許可も、今回の許可にはなりません。
10副業Webマーケターは、SNSの実績公開をいつ始めるのがいいんですか?
時期の話をします。始めるのに向いている時期があります。
いちばん相談しやすいのは、納品して相手の反応があった直後です。やり取りが動いているので、追加の相談を差し込みやすい。時間が経つほど、連絡そのものが取りにくくなります。
逆に言うと、許可を取るつもりがあるなら、納品の連絡と一緒に聞いてしまうのが手間としてはいちばん軽くなります。あとで思い出して連絡するより、自然です。
始めるかどうか自体を迷っている段階なら、いちばん下の段から始めてください。施策の種類と自分の考え方だけなら、今日から書けます。 段を上げるのは、許可を取れた案件が出てからで間に合います。
この章のまとめ
相談しやすいのは納品直後です。始めること自体は、いちばん下の段なら今日からできます。
11副業WebマーケターのSNS実績公開は、どう記録に残しておくんですか?
案件が増えると、どの相手にどこまで許可をもらったかが分からなくなります。分からなくなった時点で、判断が勘に戻ります。
記録は簡単な形で構いません。1つの表に、案件ごとの行を作るだけです。
- 相手と案件が分かる名前
- 許可を取った日
- 出してよいと言われた範囲
- 自分から出さないと伝えた範囲
- そのやり取りが残っている場所
4つ目を書いておくのが効きます。 こちらから「出しません」と伝えた内容は、相手にとっての前提になっています。忘れて出すと、約束を破ったことになります。
投稿する前に、この表の行を見てください。見る習慣ができると、迷う時間そのものが減ります。
複数の相手を同時に抱えるときの管理は『副業Webマーケター、複数クライアントを並行管理する方法』で扱っています。
この章のまとめ
記録に残すのは5項目です。とくに自分から出さないと伝えた範囲を書いておいてください。
12副業WebマーケターがSNS実績公開を決めるとき、最後に見る一覧は何ですか?
最後に、判断の全体をひとまとめにします。
案件ごとに、この順で見てください。
- 契約書の秘密保持の条文を読む。対象と期間を確認する
- どの段まで出したいかを決める。段が上なら許可が要る
- 許可が要るなら、場所・内容・時期を示して聞く。返事は文字で残す
- 許可が取れなければ、許可の要らない段まで下げる
- これまでの投稿と合わせて、相手が推測されないかを見る
- 迷ったら出さない
4つ目が入っているのがこの記事の要点です。 多くの解説は3つ目で終わり、取れなかった場合の行き先がありません。段を下げれば、書ける範囲は残ります。
見落としが起きやすい場所も並べておきます。
- 段を決めずに書き始めて、書きながら細かくなっていく
- 相手ごとに許可の範囲が違うのに、同じ書き方を使い回す
- 出せる材料が実績しかないと思い込み、提案の具体性を磨いていない
- 相手が特定される経路を、自分の投稿の中だけで考えている
案件を取るまでの全体の流れは『Webマーケター副業の初案件、5段階で進める実務ロードマップ』にあります。
この章のまとめ
判断は6つの手順です。4つ目の「段を下げる」を持っているかどうかで、書けるものの量が変わります。
13よくある質問
副業の実績をSNSに公開してもいいですか
どこまで書くかによります。手を動かした施策の種類や、自分の判断のしかたであれば、原則として許可なしで書けます。相手の名称や具体的な数値を出す場合は許可が必要です。契約書に秘密保持の条項がある場合は、まずその対象と期間を確認してください。
クライアントに実績公開の許可はどう取ればいいですか
出す場所・出す内容・出す時期の3つを具体的に示して聞いてください。「SNSに書いていいですか」という聞き方は、相手が何を判断すればよいか分からないので返事が難しくなります。出さないものを先に書いておくと、相手は答えやすくなります。返事はメールやチャットなど、文字で残る形でもらってください。
許可が取れなかったら実績は何も書けませんか
書けます。相手を特定できない範囲、つまり施策の種類・自分の判断のしかた・進め方の工夫であれば、許可の対象になりません。これらは相手の情報ではなく自分のものだからです。数値と相手の名称だけを外す、と考えてください。
数値をぼかせば、許可なしで公開しても大丈夫ですか
ぼかしても、業種と時期の組み合わせから推測される可能性は残ります。とくに狭い業界では、その時期にその施策をやっていた会社が絞られます。数値を丸めることは、許可の代わりにはなりません。
昔の案件なら、時間が経てば公開してもいいですか
時間の経過だけでは判断できません。秘密保持の条項は、契約が終わったあとも一定の期間続くと定められていることがあります。期間の定めは条文に書いてあるので、そこを確認してください。
匿名アカウントなら、もう少し具体的に書いてもいいですか
匿名で守られるのは自分の身元です。書いた内容から相手が推測されることは、匿名でも防げません。判断は実名のアカウントと同じ基準で行ってください。
面談や提案文で口頭で話すのはいいですか
同じ判断が必要です。相手が1人であっても、伝えた情報がその場にとどまる保証はありません。むしろ提案文は実績を示したい場面なので、細かく書きすぎる事故が起きやすいところです。
実績を公開しないと案件は獲得できませんか
必須ではありません。提案の具体性、進め方の説明、自分で決めたテーマで作った題材、そして一度受けた相手からの紹介でも、判断材料は作れます。自分で作った題材なら、誰の許可も要りません。
一度もらった許可は、次の投稿にも使えますか
使えません。許可には範囲があり、その範囲は聞いたときに示した内容に対応しています。別の内容を出すなら、改めて確認してください。範囲を忘れないために、案件ごとの記録を残しておくことをおすすめします。
14まとめ|今日やる3つのこと
この判断は、慣れると数秒で終わります。時間がかかるのは、軸を持たずに毎回ゼロから考えているときだけです。
今日この順でやります
いちばん最近の案件の契約書を開き、秘密保持の条文の対象と期間を確認する
無いなら「決まっていない」と記録します
その案件について、どの段まで出したいかを1つ決める
施策の種類・業種・成果の方向・数値・相手の名称の5段から選びます
段が上なら、場所・内容・時期を書いた確認の文面を下書きする
出さないものを先に書きます
AI検索では、こう聞かれています
副業の実績をSNSに公開してもいいですか?
「副業WebマーケターのSNS実績公開は、出すか出さないかをどう決めるんですか?」の章で説明しています
クライアントに実績公開の許可はどう取ればいいですか?
「副業WebマーケターのSNS実績公開は、クライアントにどう許可を取るんですか?」の章で説明しています
許可が取れなかったら実績は何も書けませんか?
「許可が取れなかった副業Webマーケターは、SNSに何を書けるんですか?」の章で説明しています
次に読むなら、この記事です