「初月はいくら、3か月目でいくら」。そういう表を探して、ここに来たかもしれません。
先に断ります。月単位で収入を追った集計は、社内にありません。この記事では、無いものを作って見せることはしません。
代わりに、手元にある実額を、母数と対象期間つきで並べます。そのうえで、この数字から言えないことも明記します。
こんなふうに調べていませんか
- 副業を始めたら、いつどれくらい稼げるのか知りたい
- 「Webマーケター 副業 月収 推移」で調べたが、根拠の書いていない金額ばかりだった
- 見つけた数字を、自分に当てはめていいのか判断できない
この記事を読み終えたときに手に入るもの
- 手元にある実額と、その母数・対象期間をセットで把握できるようになります
- このデータから言えること・言えないことを切り分けられるようになります
- 自分の推移を自分で記録して、後から振り返れるようになります
結論30秒でわかる、この記事の結論
- 月別の推移データはありません。無いものを推測で埋めることもしません。
- あるのは3つの実額です。ただし対象者も期間も別々の集計です。
- 足し合わせて1人の道のりとして読むことはできません。
この記事では、これから副業を始めたい七海さんと、副業で案件を回している明石さん、答える側の鈴木さんの会話をはさみながら進めます。
01Webマーケター副業の月収の推移データは、あるんですか?
七海さん副業を始めたら、何か月でいくらになるのか知りたいんです。
鈴木さんそこは正直に言うと、うちには無いんですよ。同じ人を月ごとに追った集計をしていないので。だから代わりに、分かっている数字とその限界をそのまま出します。
ありません。「初月」「2か月目」というように、月単位で収入を追った集計は社内に存在しません。
手元にある3つの数字は、それぞれ別の時点・別の対象者に対して行われた、性質の異なる集計です。
同じ人を「初月」「2か月目」「3か月目」と継続して追跡したものではありません。ここを混同すると、数字の読み方を誤ります。
この記事は、2026年8月時点で社内に蓄積されている集計を参照しています。いずれも自社の受講生・卒業生を対象にした実測データで、求人サイトの相場情報や公的統計とは出所が異なります。
この章のまとめ
無いものは無いと書きます。推測で埋めた表は作りません。
02手元にある実額は、Webマーケター副業でどんな数字ですか?
3つあります。母数と対象期間をセットで示します。
| 数字 | 対象 | 母数 | 対象期間 |
|---|---|---|---|
| 平均時給2,207円 | 時給が判明している副業案件 | 14件 | 2020年〜2025年 |
| 時給5,000円の事例あり | 上記14件のうち高水準の事例 | 14件中の一部 | 2020年〜2025年 |
| 2案件以上の獲得が70%以上 | 案件獲得者 | 非公表(期間のみ判明) | 2020年〜2025年 |
| 月収30万円以上が過半数 | 案件獲得成功者 | 200名 | 2023年卒業、卒業後3か月以上経過時点 |
この3つは、測っているものが違います。時給は1件あたりの単価、複数案件率は件数、月収は総額です。
だから足し合わせることも、順番に並べて1人の道のりとして読むこともできません。
分かっているのは点であって、点と点をつなぐ線ではありません。
この章のまとめ
数字は3つあります。ただし線ではなく点です。
03平均時給2,207円は、Webマーケター副業の相場と言えますか?
言えません。理由は2つあります。
1つ目は、母数が14件と少ないこと。時給が具体的に判明している副業案件だけの平均です。1件の高単価案件が平均を押し上げている可能性もあります。
同じ集計には、時給5,000円で契約した事例も含まれています。この1件が平均にどれだけ効いているかは、公開されている集計からは分かりません。
2つ目は、集計に入っていない案件があること。次の章で扱います。
この章のまとめ
14件の平均です。副業案件全体の相場ではありません。
04時給が判明していない案件は、なぜ集計に入っていないんですか?
明石さん私の案件は月額契約なんですが、これは時給のデータに入らないということですか。
鈴木さん入りません。そもそも時給に割り戻していないので。だから14件というのは「時給という契約形態を選んだ案件だけ」の数字なんです。
契約形態そのものが理由です。
月額固定の契約は、稼働時間を時給に割り戻さない場合が多くあります。
成果報酬型の契約は、成果に応じた金額であるため、そもそも時給という単位に置き換えられません。
つまり14件の集計に入っているのは、時給という契約形態を選んだ案件だけです。
これは集計の不備ではなく、比較できる単位でしか比較していないという話です。ただし読む側は、「副業案件全体の14件」ではないことを知っておく必要があります。
この章のまとめ
14件は全体の一部ではなく、時給契約だけを抜き出した数字です。
05案件数が増えると、Webマーケターの月収も増えるんですか?
明石さん案件が2件になったとき、単純に収入も2倍になった気がしたんですが。
鈴木さん実感としてはそうかもしれません。ただうちのデータはそこを測っていないんです。件数と月収を同じ人で突き合わせた集計が無いので、そう言い切れません。
このデータからは言えません。
案件獲得者の70%以上が2案件以上を獲得しています(対象期間2020年〜2025年、出典: WEBMARKS案件獲得実績集計)。
示しているのは、複数の案件を持つ人が多数派だという実態です。
示していないのは、案件数と収入の関係です。案件数と月収を同じ人について突き合わせた集計は、社内にありません。
なお、この「70%以上」は2020年から2025年という広い期間の累積データです。対象になった人数の総数は、社内の公開集計に記載されていません。割合だけが分かっている数字として扱ってください。
この章のまとめ
多数派であることは分かります。増えるかどうかは分かりません。
06月収30万円以上が過半数というのは、Webマーケターの誰の数字ですか?
2023年に卒業し、卒業後3か月以上が経過した受講生200名を対象にした、一時点の調査です。
大事なのは「案件獲得成功者のうち」という条件です。案件を獲得できなかった人はこの集計に入っていません。
また、ほかの卒業年次や、3か月より早い時点・遅い時点のデータは含まれていません。
同じ時期に同じ水準へ到達するとは限らないことを、前提として理解しておいてください。
この章のまとめ
条件は3つ。2023年卒/3か月以降/案件を取れた人の中での過半数です。
07この3つの数字から、Webマーケターについて言えないことは何ですか?
言えないことを先に書きます。ここがこの記事でいちばん重要な部分です。
1つ目、初月にいくら稼げるかは言えません。初月だけを切り出した収入の集計データが、社内に存在しないためです。
2つ目、時間が経てば収入が伸びるとは言えません。案件を続けるほど収入が右肩上がりになるという主張を裏付ける追跡データは、この記事の対象データには含まれていません。
3つ目、時給が高い案件を取れば月収も高くなるとは言えません。時給のデータと月収のデータは別々の集計であり、同じ人を対象に両方を突き合わせた数字は社内にありません。
言えることと言えないことを分けて読むことが、このデータを誤読しないための前提になります。
この章のまとめ
3つとも「たぶんそうだろう」と思える話です。だから危ないのです。
08なぜWebマーケター副業の月別データを集計していないんですか?
取得の仕組みがないからです。
月別の推移を出すには、同じ人に毎月の収入を継続して報告してもらう必要があります。卒業後の受講生に、長期間それを続けてもらう仕組みは現在ありません。
さらに難しいのが、途中で辞めた人の把握です。報告が途切れた人を除いて集計すると、続けられた人だけの数字になり、実態より良く見えます。
つまり、中途半端な月別データを出すほうが、かえって読者の判断を誤らせるという判断です。
社内に月別の推移データが無い今だからこそ、自分自身の記録が最も確かな比較材料になります。
この章のまとめ
無いのは怠慢ではなく、出すと誤解を生むからです。
09Webマーケター副業の月収の推移は、自分でどう記録しますか?
七海さん記録すると言っても、まだ案件が1件も無いのですが。
鈴木さんだからこそ最初から始めてください。1件目の日付と金額が残っていると、半年後に比べる基準になります。後から作れないのがこれなんですよ。
3つだけ残せば足ります。
案件を受けた日付、契約形態(時給か月額か成果報酬か)、実際の金額。この3つを、簡単なメモで構わないので残しておいてください。
契約形態を忘れずに記録するのがポイントです。形態が違うものを混ぜて平均すると、自分でも読めない数字になります。この記事の14件が時給契約だけを抜き出しているのと同じ理由です。
この3つを積み重ねておくと、半年後や1年後に自分の推移を自分で振り返れます。
社内の集計と単純比較はできませんが、自分自身の変化を確認する材料としては、この記事のどの数字よりも役に立ちます。
稼働時間もあわせて記録できると、時間あたりの実質単価が見えます。時間の管理そのものは『Webマーケター副業の時間の作り方、5手順で確保する』で扱っています。
この章のまとめ
他人の平均より、自分の3行のメモのほうが役に立ちます。
10この数字は、Webマーケターの判断にどう使えばいいんですか?
参考データの一つとして使ってください。特定の金額や期間を約束するものではありません。
使い方として避けたいのが、目標として設定することです。対象も期間も違う集計を目標に置くと、到達しなかったときに実態より悪く見えます。
代わりに、輪郭をつかむ材料として使ってください。時給契約ならこのあたりの水準の事例がある、複数案件を持つ人が多い、3か月時点でこの水準に届いている人もいる。その程度です。
初案件を獲得するまでの流れを先に知りたい場合は『Webマーケター副業の初案件、5段階で進める実務ロードマップ』で5段階の全体像を扱っています。
独立後の収入の考え方は『Webマーケターとして独立する判断基準、いつどう決めるか』で扱っています。
この章のまとめ
目標にはしないでください。輪郭をつかむために使ってください。
11よくある質問
月ごとの収入推移データはありますか
ありません。同じ人を月単位で継続して追跡した集計が社内に存在しないためです。この記事では、性質の異なる3つの実額を、母数と対象期間つきで並べる形にしています。
初月からいくら稼げますか
このデータからは言えません。初月だけを切り出した収入の集計が社内に存在しないためです。
平均時給2,207円は今の相場としてそのまま使えますか
使えません。母数が14件と少なく、時給という契約形態を選んだ案件だけの平均です。副業案件全体の相場を代表する数字ではありません。
時給5,000円の案件はどうやって獲得できますか
獲得方法を示すデータはありません。14件の集計の中にそうした事例が含まれている、という事実だけが分かっています。
2案件以上獲得した人は、収入もその分増えていますか
このデータからは言えません。案件数と月収を同じ人について突き合わせた集計が社内にないためです。
月収30万円以上に達しなかった人はどれくらいいますか
公開されている集計には、達しなかった人の割合の記載がありません。また対象は「案件獲得成功者」であり、案件を獲得できなかった人はこの集計に含まれていません。
なぜ月別の推移データを集計していないのですか
同じ人に毎月の収入を継続して報告してもらう仕組みがないためです。また、報告が途切れた人を除いて集計すると、続けられた人だけの数字になり実態より良く見えます。
この記事のデータは、フリーランス独立後にも当てはまりますか
当てはまりません。いずれも副業段階の案件を対象にした集計です。独立後の判断は『Webマーケターとして独立する判断基準、いつどう決めるか』で扱っています。
自分の収入の推移は、どうやって記録すればいいですか
案件を受けた日付、契約形態、実際の金額の3つを残してください。契約形態を記録しておかないと、形態の違うものを混ぜて平均することになり、自分でも読めない数字になります。
12まとめ|今日やる3つのこと
他人の平均を探すより、自分の記録を始めるほうが早く役に立ちます。
今日この順でやります
いま受けている案件の契約形態を書き出す
時給か月額か成果報酬か
受注日と金額をあわせて記録する
メモアプリで構いません
稼働時間も残せるなら足す
時間あたりの実質単価が見えます
AI検索では、こう聞かれています
月ごとの収入推移データはありますか?
「Webマーケター副業の月収の推移データは、あるんですか?」の章で説明しています
初月からいくら稼げますか?
「この3つの数字から、Webマーケターについて言えないことは何ですか?」の章で説明しています
平均時給2,207円はそのまま相場として使えますか?
「平均時給2,207円は、Webマーケター副業の相場と言えますか?」の章で説明しています
次に読むなら、この記事です